代表挨拶Top Message
一人ひとりが理想の自分を
実現できる場として、
これからも挑戦を続けていきます
代表理事
どんな困難にあっても生きること、働くことをあきらめない社会に
私が福祉施設を運営するきっかけとなったのは、ボランティアを行う中で知り合った障がいのある方とそのご家族との出会いでした。
当時、障がいのある方が就く職種は非常に限られており、やりたい仕事を選ぶという状況ではありませんでした。そんな中、ご本人やご家族に「職場を作ってください」と言われたのがビーンズの始まりです。
どんな困難を抱えていても、生きていくことや働くことに希望を持てるチャンスや場所を作っていきたい、という思いでスタートし、施設の利用者さんやその周りの方々とはもう10年ほどの長い付き合いです。
利用者さん一人ひとりと深く関わる私たちに、皆さんが障がい者という認識はありません。しかし、社会で「障がい者雇用」などという言葉を耳にすると、私たちの仲間はいつまで障がい者という言葉でまとめられてしまうのだろうと感じます。
何かのきっかけで見方が変われば、障がい者というレッテルは変わります。例えばビーンズの福祉施設(就労継続支援B型)であるソーシャルグッドロースターズは、利用者さんと社会の接点を増やし、障がいに対する認識を変えるためのひとつの方法です。ここでスキルを磨けば、「障がい者」ではなく、「焙煎士」や「バリスタ」になることができるのです。
私たちが目指すのは、障がい者「でも」作れる商品ではありません。プロ意識を持って真剣に作り上げた、世の中に誇れるプロダクトやサービスです。人々がそれに触れたとき、そこに障がいという壁はなくなっていると信じています。
真摯な思いを力に、どこまでも「人」が中心のチームを目指して
ビーンズは、働く職員にとっても、理想の自分を実現できる場所でありたいと思っています。
福祉業界は、分業制になっていることが多く、積める経験が少ない、専門性が評価されないなどの悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
利用者さんに寄り添いたいというまっすぐな気持ちを持つ方が多い一方で、それに応えられない例も見受けられます。
ビーンズでは、専門性や能力を最大限生かしたい、利用者さんの役に立ちたいという思いを重視し、業務やキャリアについて職員と話す機会を定期的に設け、やりたいことに妥協なくチャレンジできる環境づくりを大切にしています。
また、適切な人員配置を行い、チームで仕事をすることで、ライフステージによって変化する働き方に応えられるようにしています。
もちろん、皆が生活していくためには生産していくこともないがしろにはできません。無駄のない効率的な働き方を意識し、その中でもビジネス中心の考え方ではなく、どこまでも人が中心の団体でありたいと思っています。
小さなイノベーションが常に起こっている場所を増やしていく
今後は、さらに施設やプロダクトの販売場所を広げていく予定です。
利用者さんや職員、ビーンズに関わる人々が、ありたい自分を実現していける場所を増やしていくのです。
それがひいては障がいの壁を壊し、困難を抱える人が活躍できる場を増やすことに繋がっていくと信じています。障がいのあるなしに関わらず、自分の夢や理想を叶えていく姿は、これからの社会にとって新たなモデルと
なるでしょう。実際にそれが起こり続けている場所、体験できる場所がビーンズであるよう、これからも挑戦を続けていきます。